《シンガポール》アジア文明博物館に行く

アジア文明博物館、という博物館に行ってきました。

”多様な人種と文化が混在するシンガポールは、アジアの文化のるつぼとして有名です。その多様な遺産を紹介するために、アジア文明博物館(ACM)では、この地域周辺から過去2世紀の間にシンガポールに定住した民族について一通り学ぶことができます。 14,000平方メートルの空間に11の項目別ギャラリーを有し、展示品は、中国、東南アジア、南アジア、西アジアからの工芸品1,300点に及びます。 " (Visit Singaporeより)

シンガポールという国は、面積が東京23区程度と狭く、歴史も短い。独自の伝統文化のようなものは他の国に比べると少なく見える。国というより一都市という感じだ。

だが、経済力はアジア随一で、美術館などの設備は東南アジアの中で一番整っているといっていいだろう。

私が住んでいるインドネシアには、空調設備や光などをコントロールした美術館・博物館の類はほとんどなかったりする。インドネシアの良い美術品を見るならば、シンガポールに行った方が見やすいかもしれない。

東南アジアの文化アーカイブのような役割を果たしているイメージだ。

この博物館から見るシンガポールビル群は圧巻

川の対岸に見える、左が丹下健三、右がI.M.Pei、そして下に並ぶショップハウス群・・・この風景を見るためだけでも行く価値あるなあと思うのでおすすめです。(曇り)

TANG SHIPWRECK 港町としての歴史 1200年前の沈没船

アジア文明博物館の展示は、1200年前に沈没して、ずっと発見されてこなかったアラビアの商船から見つかった美術品の展示からはじまる。(ダイビング好きの私は、この時点でかなりのテンションがあがる。)

・・・ちなみにこの船が見つかったのも、インドネシアの海である。

MARITIME TRADE AND COURT & COMPANY GALLERIES

一階のギャラリーは船での航海をしていた時代の美術品が集められている。

ジャカルタ、マニラ、中国、日本、中東。調度品が海を渡っていくことで、お互いに影響しあっていたこと、何を輸出することにより都市が栄えていったのか、そんなことがわかる展示になっている。

例えばこれは、日本で作られたものなのですが、どこか日本っぽくない。漆塗りとエイの皮、アワビの貝でデコレーションされている、ヨーロッパっぽい形の箱。ヨーロッパに輸出するために作られたものなのだろう。

こういった航海のルートを示す地図もいくつかあって、勉強になる。

ヨーロッパの国々が植民地支配していた国が線で結ばれていく。彼らの植民地支配はかなりビジネスベースだなと思う。
高校生のときは、世界史とか嫌いだった私だけれど、海外旅行をすればするほど、歴史を理解しないとわから無いことが多くて、最近は楽しむように。
百聞は一見にしかず、って昔のひとはよく行ったものです。

ANCESTORS AND RITUALS

インドネシア大好きのわたしが異常に興奮した2階の東南アジアコレクション。タイなどの他の国もあるが、メインはインドネシアの物品たち。

やっぱりインドネシア大きいなーと思わせてくれる展示。

一つ一つが見たこともないようなクオリティの高いもので、造形感覚や、色づかい、細かさに感動しすぎて涙が出そうになったほど。
そしてこれらは、先ほどのような売買のために作られたものではなくて、自分たちが使うため、芸能のため、信仰や儀式のためなどに作られているのだろうと思う。変な邪念や作為的なものがあまり感じられないのだ。

物体や、デザインにこれほどの強さを感じたのは、かなり久しぶりのように思う。

CHRISTIAN ART

このギャラリーでは、キリスト教の伝来によって作られた美術品や、日本の踏み絵などが集められているのだが、これもめちゃくちゃ面白くて。その地域地域で技術で作られたものなのだけれども、十字架がはいっていたり、モチーフがそうだったり。上のバティックなんかは、どんな顔やねん!と思わず笑ってしまったり。

その他

その他、他にもギャラリーがあって、感動しっぱなし。
インドの調度品も面白いし、あとはシリアのタイルに興味を持ったので、そのあたりの知識をもう少しつけたいなと思いました。

アジア文明博物館、多分あと何回も通うと思います。大好きな博物館になりました。

201906

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